前回から数回に分けて、これからパーソナルカラー診断を受ける方、一度パーソナルカラー診断を受けた方ことがある方が、楽しく賢くパーソナルカラーを生かしていけるように、このようなタイトルで書いています。
【Point】
1. 診断を受けたのになぜ迷子になるのか?
2. 納得する診断結果が出ない原因
3. 細分類に関する大きな誤解
4. アナリスト選びで失敗しないためのポイント
5. サロン選びで失敗しないためのポイント
6. 受けたけど納得いかない時は?
7. 自分を信じること
第一回目の内容はコチラ、お読みいただけたでしょうか?
本日はその2回目で、診断結果がちゃんと出ない原因についてまとめてみました。
2. 納得する診断結果が出ない原因
迷子になる原因としては、診断結果がフィットしないということ。アナリストに言われたので、それを試してみるけど、イマイチしっくり行かないというもの。そこから自分でネットで情報を探すと、真偽も不確かな様々なが溢れているので、さらに間違った情報を信じてしまい、さらにドツボにハマっていくというパターンです。
パーソナルカラー診断は、誰から受けても同じと思われていることが多いようですが、それは違います。その原因を大きく2つに分けると、人的な要因と、環境の要因に分けられます。
人的な要因
人的な要因とは、アナリストの経験値やスキルによるものです。前回にも書きましたがパーソナルカラーアナリストでも、ちゃんとスクールで勉強していない独学の方や、そういう独学で勉強した人がさらに養成講座を開いてアナリストを育成している場合など、本当にカオス状態。今では、ネットでドレープなどの道具を購入できますので、ただ見様見真似で診断をしている人はとても多いのです。
また、アナリストでも、実績のある人にお願いした方が断然良いです。キャリアがあるからといっても、何年も診断していない人より、毎日診断をしている人の方がいいです。パーソナルカラー診断はスキルなので、職人技のようなもの。医学部を卒業したばかりの人と、経験豊富な医師どちらにお願いするかというものです。アナリスト養成スクールを卒業した=もう一人前ではないのが実際です。人が見るという以上は100%の正確性というのは難しいです。感性が全て一致するとは限りません。それも踏まえた上で、何か腑に落ちないことがあるときにすぐに相談できる方、対応してくれる方を探すのもとても大事ですよ。
一番大事なのは、歳が近いからや、雰囲気が好きだから、ファッションの好みが合いそうだから、SNSの雰囲気が良いから、で選ばないことです。プロフェッショナルかどうかが大事。上記のように病院を選ぶ感覚を大事にしましょう。それがニュートラルな感覚。
また、アナリストがどのような手順で、どのような基準でパーソナルカラーを選んでいるかも、結果を大きく左右します。
環境の要因
環境の要因とは、私たちも日頃から訴えている、照明の問題です。色が正しく見えていないことには、診断の意味がありません。診断に必要な光は、色が正確に比較できる光です。商業施設や一般のサロンでは使われていません。皆さんもお買い物の時に、失敗したことありませんか?お店で見た時は、こんな色じゃなかったけどな...ということは私たちでもあります。
そもそも、色が見えていないのに、何を診断しても意味がありません。極端な話、ブルーベースです、と当てている色がイエローベースに見えているわけですから、説得力ありませんよね?照明の問題は受け直しに来られる理由の一つです。
また、メイクを取って診断をしなかった、カラコンをしたままだった、なども残念ですが正確性がかなり欠けます。メイクをしたままの診断は(軽いメイクだとしても)NG、それを勧めるアナリストを信用しないことです。メイクをしたまま受ければ、本当のパーソナルカラーに気づけないままでいるということ。お金と時間の無駄にしかなりません。
パーソナルカラー診断はどこで受けても、誰から受けても大満足にならないようになっているのが昨今の事情です。専門ではない人が診断を簡単にできると思って行っているからです。
受ける側からしたら、簡単に信用してしまいがちなものがとても多いので、受ける方にも知識が必要な時代になってきました。知識というのは色の知識ではなく、プロのサロンを見極める知識です。
ぜひ今回のことは覚えておかれてくださいね。
標準光を使用したパーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断に限らず、色を扱う現場では色を正しく評価するための照明(標準光)が必須です。色はその場の光によって見え方が大きく左右します。お客様の肌の色も、お客様に当てるカラードレープの色も、標準光を使用することで、天気や時間帯に左右されずいつも正しい状況で見ることができます。
自然光は、季節や時間帯、地域でバラバラ、雲がかかるだけでも照度が大きく変動し、とても不安定なためパーソナルカラー診断としては向かないことも多いのです。
デパートなどで買い物をしたけど、家に帰ったらなんか違う...という経験はありませんか、それも光が原因です。
色選びをするのに、照明が適切でないというケースは多く、そのためにパーソナルカラー診断の結果が変わったりすることも問題になっています。
光は色を語る上で大前提の条件。パーソナルカラー診断の基本でもあるので、色を扱うカラーコンサルタントとして、パーソナルカラーアナリストとしてカラー診断の照明には細心の注意を払っています。
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