色といっても業務内容(ジャンル)は色々あります。個人向けに行うパーソナルカラー診断などのカラーイメージコンサルティングや、カラーアートセラピー、住環境の色彩計画を行うカラーコンサルティング、デジタル機器の色管理を行うカラーマネジメントなど、このブログでもご紹介しているようにたくさんあります。
ひとくくりに色といっても、奥は深く、また日々新しい情報に変わっていくので、カラーの仕事をされている方は一生かけて勉強しています。色だけで…?と思われるかもしれませんが、その分とても専門的にやっています。自分自身もそう心がけています。
ちょっと話は飛びましたが、上に書いたカラーのサービスの種類を見て、”自分の仕事には関係ないな”というものもあるかもしれません。でも、色というテーマの中でどんな仕事をしている人にとっても役に立つのが「色彩心理」です。色彩心理というのは、人の心(や体)が色とどう関係しているかを知るものです。簡単な言い方をすると、赤はどんな心の状態の時に気になるのか、逆に赤を見るとどのような気分になるのか・・・。ということです。
例えば、様々なジャンルのデザイン関係の方にとっては、配色そのものの美しさや調和だけでなく、その配色にどんな心理が働いているのか、見た人にどんな影響を与えるのかということはとても大事なポイントですね。色彩心理を知っていることで、何となくではなく、クライアントに対して説得力のある提案につながります。
住環境のコーディネーター関係の方、建築家の方にとっては、空間の用途やターゲットの心と体に寄り添う色を考えないと、居心地の悪い空間になってしまいます。これも、ただ美しいカラーコーディネートを考えるという配色の話と、色彩心理は違います。
色彩心理を活用して欲しいのは、上のように、デザインやクリエイターの職種だけはありません。教育現場や、福祉の施設では色彩心理を使ったカラーリクリエーションの授業を行ったり、コミュニケーションやリラクゼーションのツールとして活用できますし、空間の色というのも色彩心理を活用して心地よい空間を作ることができます。
その他、お客様が来られるお店の外観の色、ユニフォームの色、お客様と接する時の服装の色、飲食店ではテーブルコーディネートの色、看板の色、広告の色、案内板の色、など至る所に色彩心理は活用されます。
色彩心理は潜在意識といって、人がまだ気づいていない部分を知るきっかけになるので、おそらく色に詳しいという方でも、色彩心理に関しては新しい発見があることは間違いないと思いますよ。僕自身も、本で読んでも知りえなかった色の奥深さを色彩心理の勉強を通じて知ることができました。色の選択において、この色彩心理について考えると、皆様の仕事の幅が広がることと思いますよ。もちろん、仕事以外でもプライベートの充実にも役に立つものです。
業種や目的に応じて、講座や研修・セミナー、ワークショップ、レクレーションなど様々な形で対応させていただきますので、まずはご相談ください。