近年、パーソナルカラー診断はブームになり、診断を受けた方はとても増えたと思います。その中には一度だけでなく、２回以上診断を受けた方も少なくないです。
実際に、福岡天神の当店エクスカラーにも、以前受けたことがあると言う方がお越しくださいます。
なぜ、もう一度受けるのか？って思いませんか？パーソナルカラーは基本的には一生変わることはないと言われております。一度で良いものをお金をかけて２度受ける理由はなんなのでしょう。私が実際にお客様から聞いた中で多い順にまとめてみました。
1. 前の結果に納得していないから ★★★★★
２度目の診断を受ける方で一番多い理由は、「一度診断を受けたことがあるけど、その時に言われた結果がイマイチしっくりいかないから」です。メイクをしてみたり、ヘアカラーを変えてみたりして、自分であっている感じがしなかったり、友達からはそっちじゃない方がいいと言われたりで、お困りの方です。当然受け直そうかという動機になります。その時に、メイクをとっていなかった、照明は良かったのか、など後から条件的によくなかったのでは？と感じると、そことは別のところに言って受け直そうかと思うかもしれませんね。一番良いのは、その担当の方に相談することなのですが。
なぜパーソナルカラー診断でこのように納得しない結果になってしまうかという理由の考察はまた次回に書きますね。
2. 複数の意見を聞きたいから ★★★
上記のようにサロンによって意見が分かれてしまうということを見越した上で、最初からいくつかの診断を受けて総合的に判断したいと言う方もいらっしゃいます。以前、お越しくださった方は３箇所でパーソナルカラー診断を受ける予定とおっしゃっていました。病院でもセカンドオピニオンというものがありますが、それと同じですね。
ですが、これは個人的にお勧めしません。それは迷子への第一歩だからです。何回も受ければ受けるほど、色々な意見を言われます。全く同じことを言われる可能性はとても低いです。その理由は1の続きに書きます。その結果、益々どれを信じればいいか？となるわけです。プロが言えば全てがもっともらしく聞こえるので、その情報の中で何が正しいかを見抜くのは、きっと難しいと思います。
大事なことをお伝えしておきますが、パーソナルカラー診断において、一番多く言われた意見が正しいとも限りません。
3. 結果をよく覚えていない ★★★
意外にも多いのが、こちらの理由。前に受けたけど結果をよく覚えていないという理由です。結果と言っても、春夏秋冬のどれかも忘れたという方はあまりいません。どんな色が良かったかを忘れてしまったというケースです。
皆さんはえー？と疑問に思われるかもしれませんが、これは当たり前のことなのです。色んな布を当てて診断をしてもらっても、人間は色を正確に記憶することができません。つまり、「春と言われたけど、春の色ってどんな感じの色？なんかパステルとかあったなぁ...」というように、春タイプと分かっていてもどう活かしていいかわからなくなるのです。
これに関しては、私たちは実際に布製の色見本をご用意しており、それをご購入いただいております。紙製の印刷の色見本も皆様にお渡しするのですが、やはり印刷物、紙はすぐに色褪せ、色が正確でないですし（そもそも布の色は印刷で再現できない）、失くしてしまった方がほとんどなのです。だからこそ、私たちは色見本を持つことをお勧めしております。色見本を持っている方は、結果を覚えていないということはありませんし、むしろ買い物の失敗がなく、長く色を楽しまれています。
4. 興味本位で/もっと勉強したい ★★★
診断を受けて、とても楽しかった。だからもう一度受けてみたいなという興味本位や、もっと深く知りたいという理由で受けられる方も増えているかもしれません。例えばお友達が受けたい、一緒についてきて欲しいなどと言われ、じゃあ自分ももう一度受けてみようかな。という流れです。この前とは違うところで見てもらったら、何か別のことも言ってもらえるかも...という理由からかもしれませんが、上記の2のように、意見が分かれてしまった場合に、どちらを信じたら良いかがわからなくなり、ここから迷子になってしまうんです。やはり受けた方はプロが言ったことは正しいと感じるからです。
5. 望む結果を言って欲しいから ★
パーソナルカラーは好きな色と一致しないことも多いです。そのため診断結果が好きな色ではなくがっかりな方もいらっしゃると思います。でも。他のサロンなら自分の好きな色をパーソナルカラーと診断してもらえるところがないかと探すパターンです。要は自分の都合の良い結果を信じたいというケース。とてもレアですが。
複数の結果が分かれた中では、自分の好きな色の結果を一番信じますよね。
以上がパーソナルカラー診断を受け直す方の理由で聞いたことがあるもの。納得しないときは、担当してくれた方にもう一度ご相談されるのが一番です。また、そう言ったことを前提にサロン選びをすることも大事ですね。
次回は、なぜ結果が分かれてしまうのか？という原因を考えてみます。
標準光を使用したパーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断に限らず、色を扱う現場では色を正しく評価するための照明（標準光）が必須です。色はその場の光によって見え方が大きく左右します。お客様の肌の色も、お客様に当てるカラードレープの色も、標準光を使用することで、天気や時間帯に左右されずいつも正しい状況で見ることができます。
自然光は、季節や時間帯、地域でバラバラ、雲がかかるだけでも照度が大きく変動し、とても不安定なためパーソナルカラー診断としては向かないことも多いのです。
デパートなどで買い物をしたけど、家に帰ったらなんか違う...という経験はありませんか、それも光が原因です。
色選びをするのに、照明が適切でないというケースは多く、そのためにパーソナルカラー診断の結果が変わったりすることも問題になっています。
光は色を語る上で大前提の条件。パーソナルカラー診断の基本でもあるので、色を扱うカラーコンサルタントとして、パーソナルカラーアナリストとしてカラー診断の照明には最新の注意を払っています。
[Office]
福岡市中央区天神2-3-10 天神パインクレスト815号
- 国体通り側のエントランスから入り、目の前のエレベータで8Fへ
- エレベータを出てすぐ左方向へ（「8F」という表示のある階段の方向へ）
- 「8F」の表示の左を通り抜けて進むと左に815号があります
カラーコンサルタント/有吉知幸
--イルドクルール認定 標準光ベストカラーアナリスト/イメージコンサルタント
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