最近では、パーソナルカラーの自己診断をされたことがあるという方がとても増えています。皆さんはいかがでしょうか?
そして、その自己診断の結果を見て、いかがでしたか?
「やっぱりね...」
と思われたのではないでしょうか?
ところが、パーソナルカラー診断の結果は、やっぱりね...とはならないんです。
思っていなかった色、それがパーソナルカラー。
自己診断の項目をよくみてみてください。
① 肌の色や血管の色を聞かれる
これは、よくある誤解の一つ。「肌に黄みがあればイエベ、ピンクみがあればブルベ」というのは全く当てになりません。大体最初に出てきますよね。パーソナルカラーをよく知らない人がこの自己診断を作っているという事実にほかなりません。
② どちらが似合う?と本人に聞く
これがなぜ自己診断になるかと疑問に思う人は多いのではないでしょうか?「黒か茶色どちらが似合う?」「金と銀どちらが似合う?」「コーラルとローズどちらが似合う?」それを聞きたいんですけど...😅ですよね。
③ そもそも"似合う"、"馴染む"という表現が適切ではない
上のようにどちらが似合いますか?どちらが肌に馴染みますか?という質問も多いです。ひどい時は、どちらを多く持っていますか?という質問。これに関しては論外ですが、実は似合う馴染むという感覚も、そもそもパーソナルカラーとは限らないのです。
その点は、診断を受けてくださった方には詳しくご説明しております。実際に実感いただかないとわからないことなので。
パーソナルカラーは似合う色、馴染む色、調和する色ではないのです。
そして何より自己診断が難しい理由は、「自分を客観視できないから」です。
私たちプロも自分自身の診断はできません。ですから自分でパーソナルカラー診断をするということ、自己診断という言葉が既に矛盾なのです。
自分の肌(首や顔)の色を"直接"(鏡を通さず)見たことがありますか?鏡の色は本当の色ではありません。あなたが自身が唯一直接見ることができない人間、それが自分です。当然画像の診断も無効です。
一番見れない人間を、たったいくつかの曖昧な質問で片付ける自己診断なのですから、信頼性がいかに低いかお分かりいただけるでしょうか?
確率的には、自己診断の結果"ではない"と思っていただいた方が正しい確率は上がるのですが、そもそも私たちプロはそんな無責任な自己診断をオススメしません。
標準光を使用したパーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断に限らず、色を扱う現場では色を正しく評価するための照明(標準光)が必須です。色はその場の光によって見え方が大きく左右します。お客様の肌の色も、お客様に当てるカラードレープの色も、標準光を使用することで、天気や時間帯に左右されずいつも正しい状況で見ることができます。
自然光は、季節や時間帯、地域でバラバラ、雲がかかるだけでも照度が大きく変動し、とても不安定なためパーソナルカラー診断としては向かないことも多いのです。
デパートなどで買い物をしたけど、家に帰ったらなんか違う...という経験はありませんか、それも光が原因です。
色選びをするのに、照明が適切でないというケースは多く、そのためにパーソナルカラー診断の結果が変わったりすることも問題になっています。
光は色を語る上で大前提の条件。パーソナルカラー診断の基本でもあるので、色を扱うカラーコンサルタントとして、パーソナルカラーアナリストとしてカラー診断の照明には細心の注意を払っています。
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