本日のお客様、パーソナルカラー診断を受けるのは3回目とのことでした。これまでの経緯を伺っていると、1回目はオンラインで診断を受けた(画像を送って)とのこと。
2回目はサロンではなく、商業施設で実際に布を当てる診断を受けたが、違う結果が出て、それもまた専門のサロンでは無く、なぜそうなのかも違いがよくわからなかったので、結局最終的にお越しになられたようです。
まず、カラーの分野を専門にしているパーソナルカラーアナリストからすると、オンラインの診断は"絶対に行いません"。詳しくいうなら、"できないからやらない"と言った方が正しいです。
では、なぜできないのでしょうか?
❶画面上で見る"色"は実物とは違うから
▶︎皆さんはネットの買い物で、実物と違う色が届いたことありませんか?写真と全く同じ色が届いたことはほぼないと思います。それがこの理由。肌の色も瞳の色も、髪の色も実際にお会いしてみないと正確な色を判断できません。もちろんドレープの色もです。私は、PCの色も機器を使ってキャリブレーション(色を正しい表示に補正すること)を行っていますが、それでも難しいです。おそらく一般のオンライン診断は、そのキャリブレーションすらやっていません。
❷画面上で見る"人"は実物とは違うから
▶︎皆さんは、写真写りという言葉使いますよね?写真だと良くも悪くもいつもと違ったように見えるということです。実際にお会いすると、ちょっと雰囲気が違うな...ということは当たり前に起こりえます。なのに、写真を見てその方の個性を判断するって難しいですね。それから、写真では判断できないような細かい部分を私たちは見ます。つまり画像で診断するというのは、細かいところは見ないでざっくりと診断しているということです。
❸お客様自身は、"なぜなのか"がわからないから
▶︎対面での診断は、布をお客様の上半身にかけます。その時の色の反射によって顔写りが変わるわけで、そうやって初めてお客様はどちらが良いかの理由をちゃんと認識してくださるのです。でもオンラインでの診断は、画像を見たアナリストが何らかの理由で判断しているので、お客様は自分に布を当てられたわけではなく理解できないのです。実感がないからです。写真に色のそのまま重ねるというのも意味がありません。実際に布を当てているわけではないので、全然見え方が違います。色の見える原理からすると、あり得ないというのは色の勉強をした人ならちゃんとわかることなので、やはりプロはやらないのです(スクールでそのような教育を受けています)。
つまり、正確に見えていない画面で、正確に見えていない色を使って判断しているから、お客様自身も正確にその違いが把握できていなくて、それほど良い色の理由もわからず、漠然とその色が似合うという結果を手にするということになります。
私は、パーソナルカラー診断はパーソナルカラーアナリストがただ結果を正確に伝えるだけでなくて、お客様自信がその違いに気づいてくださることが大事と思っています。
なんかピンと来ないな...なんかくすんでるな...これは顔が明るく見えるな...なぜ自分は春タイプなのか...
パーソナルカラー診断は対面でもとても慎重になります。プロだからこそ、その難しさを知っているので、なんと無くでしか判断できないような"無責任な診断"は行いません。お手軽だからと受けたとしても、深い納得はなく、かえって沼にハマる可能性しかありません。
ちなみに、"オンラインで受けたことがある"は、私は受けたことがあるにカウントしない方が良いと思います。血管で判断するなどの自己診断も同じです。
皆さんはちゃんと診断を受けたことがあるでしょうか?
正規の手順で、基本通りに受けてください。一生に一度で良いものです。
[Office]
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- 国体通り側のエントランスから入り、目の前のエレベータで8Fへ
- エレベータを出てすぐ左方向へ(「8F」という表示のある階段の方向へ)
- 「8F」の表示の左を通り抜けて進むと左に815号があります
カラーコンサルタント/有吉知幸
--イルドクルール認定 標準光ベストカラーアナリスト/イメージコンサルタント
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