先日、北九州へ色の調査へ行った時、雰囲気が違うのはもちろんのことですが、色使いがとてもきれいだなと感じました。"きれい"というのは、カラフルでいろんな色が使われているという意味でなく、むしろその逆。マンションなど高い建物も色が統一されており、落ち着いていてすっきりとした印象で、福岡市内や近郊とは違う雰囲気がありました。
ちなみに、上の写真は門司港周辺の写真なのですが、北九州門司区のガイドラインの他にも、関門景観条例というものまであるようです。地域の魅力を守るという意識の高さ。都市景観賞を受賞したというのも納得です。
関門景観 Portal site | 関門海峡が結ぶ、景観に配慮した街づくり
福岡市の場合も、もちろん景観ガイドラインがあり、エリアごとに制定されているのですが、この色の条件に本当に入ってる?という建物が結構見られます。福岡市内の方がマンションやビルの数は多い分、それだけ雑多に見えるので、より繊細な計画が必要なのかもしれませんね。ガイドラインで案内されている色を使えばいいというだけでなく、やはり周辺をよく調査しなければいけませんね。
ちなみに、門司区のガイドラインを見て気づいたのは、赤〜黄系の色と、その他の色(青、緑、紫など)では彩度の制限が大きく違うということ。地域に合う色をよく調査されているんだなと感じましたし、実際に歩いてみてその色使いを実感できました。ガイドラインを作る人たちだけでなく、そこに住む人、建てる人の意識がとても高いんですね。
福岡市や北九州市では、このような景観条例が昭和60年頃から運用されていますが、まだまだそういったものが存在しないという自治体もあるかもしれません。しかしこれは大都市だから必要なのではなく、地域の魅力を守るために必要なことです。沖ノ島の世界遺産登録の話も話題になりましたが。その土地ならではの良さというものがあるはずです。もし知らなかったという方は、ぜひ一度調べてみてくださいね。
地域の色使いについて今後も独自に調査をしたいなと思っていますので、景観や街並みに配慮した色彩計画を考える際にも、お気軽にご相談ください。その土地、その建物に最適なカラープランニングは住環境のカラーコンサルタントにお任せください。
ExColorでは九州・福岡で住環境のカラーコンサルティングを行っています。
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