カラーコーディネートとは「色の調和」という意味ですが、 実際にカラーコーディネートを行うとき、 「この色には何色が合うのだろう」という色同士の調和についてばかり 考えていませんか。
これが、カラーの使い方の大きな誤り。 調和させるべきなのは、色同士ではなく 色と「目的」です。
何のために色を決めているのか、それを踏まえた色を考えなければ、 どんなに美しいカラーパレットを準備しても、 その努力は実らないと思います。
あまり色数を増やさずに、面積のバランスを考えれば、 目も当てられないようなおかしな配色になることはありません。 配色の本やアプリなど、とても役に立つ見本はいっぱいありますが、 その配色がどういうときに使うものなのかがわからなければ、 意味が無いのです。
ですから、色は感覚だけに頼らず、コンセプトや企画の意図を 確実にビジュアル化するための理論的なアプローチもとても重要です。 色に関する感覚(感じること)と理論(考えること)をとことん突き詰めていくことが 大切ですね。