本日のお客様、美容室でパーソナルカラー診断を受けたことがあるという方でした。
今はパーソナルカラーブームというのもあり、美容室だけでなく、エステサロン、デパート、各イベントなど、きっと色んなところでパーソナルカラー診断が行われていることかと思います。
もしかしたら一度受けたことがあるという方は意外と多いかもしれませんが、本当にそれはパーソナルカラー診断だったでしょうか?皆さんは受けたと思っているかもしれない診断は、私たちからすると、パーソナルカラー診断とは呼べないものであるものも結構多いのです。
実はそのお客様に聞いてみると、目の色と血管の色を見られただけの簡易診断だったとのこと。私からすれば、それはパーソナルカラー診断ではないと思います。
無料でやるんだから、そんな堅い事を言わず、適当でもしょうがないのではないか?と思われるかもしれませんが、やはり言われた方はそれがパーソナルカラー診断というものだと信じ、その結果を参考にしてしまうんですね。
基本に忠実なパーソナルカラー診断であれば、
✔︎ 完全にノーメイクで行う(カラコンNG、日焼け止めマツエクなども影響あり)
✔︎ ドレープを顔の下にちゃんと当てて確認する(血管や、肌の色だけで判断しない)
✔︎ 照明が適切である
この3つの条件は絶対に必要なものです。
今回のお話の美容室での診断はまさに、これを満たさないものだったと思います。ドレープも当てていないというのは、簡易診断にもなっていないようなもの。
でもお客様は、これでも"自分はパーソナルカラー診断を受けたことがある"と認識してしまっているということがとても深刻な問題だと感じました。
美容室での診断がNGなのではありません。私も知っていますが、しっかりと"スクールでスキルを学んだ"美容師さんがやっているパーソナルカラー診断もあるので、あくまでも上記の手順を踏んでいるかということと、ちゃんと専門的な勉強をした方がやっているかどうかが大事なのです。
皆さんが受けたパーソナルカラー診断は、振り返ってみてどうでしたか?もし、これから受けようと興味を持っているパーソナルカラー診断は上記のようなものではないでしょうか?
パーソナルカラー診断は見た目以上にすごく難しく、上記のような条件を無視すれば本当に意味をなさないものになってしまいます。ちなみに、自分で選択していくような"自己診断"、画像でみるアプリ診断はも"もってのほか"です。
一生に一度で良いパーソナルカラー診断は、簡単に済ませないこと。短時間で、クイック診断、なんて言葉にも要注意です。
標準光を使用したパーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断に限らず、色を扱う現場では色を正しく評価するための照明(標準光)が必須です。色はその場の光によって見え方が大きく左右します。お客様の肌の色も、お客様に当てるカラードレープの色も、標準光を使用することで、天気や時間帯に左右されずいつも正しい状況で見ることができます。
自然光は、季節や時間帯、地域でバラバラ、雲がかかるだけでも照度が大きく変動し、とても不安定なためパーソナルカラー診断としては向かないことも多いのです。
デパートなどで買い物をしたけど、家に帰ったらなんか違う...という経験はありませんか、それも光が原因です。
色選びをするのに、照明が適切でないというケースは多く、そのためにパーソナルカラー診断の結果が変わったりすることも問題になっています。
光は色を語る上で大前提の条件。パーソナルカラー診断の基本でもあるので、色を扱うカラーコンサルタントとして、パーソナルカラーアナリストとしてカラー診断の照明には細心の注意を払っています。
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