最近来られたお客様、試しにネットや雑誌の自己診断をやってみたそうです。パーソナルカラーの特集が増えてきたので、そういった場合には必ずといっていいほど載っています。
例えば、「瞳の色は?」「肌の色は?」などの選択肢を矢印通りに進んでいくと、あなたは「〇〇タイプ」です。となるような形です。
このお客様は、実際に診断しみると、ベースすら違っていました。文章で診断していくのと、実際に布を当てて診断するのでは、全然違うケースというのも少なくありません。
絶対に自分で診断できないのが自分自身
パーソナルカラーというのは、肌の色が一番大事です。その肌の色を鏡を通さないと見ることができない唯一の人間が"自分"です。パーソナルカラーリストも、自分で自分を診断することはできません。
それから、客観的に自分の個性を見るということが大事なわけですので、この点でも自分で診断を行うというのは、パーソナルカラーの本質とは違いますね。
こういったアンケート形式の自己診断が、完全に間違っているかというともちろんそうではありません。その結果が正しいという場合もあるでしょう。4分の1で当たるわけですので。ただし、言葉で載っている情報というのは、あくまでも傾向の一部に過ぎませんので、限界があります。人の個性はそんな単純ではありませんし、実際にこのような簡単な基準だけで判断しておりません。
このような特集で、パーソナルカラーはどんなものなんだろう?と興味を持っていただくのはとても良いことですし、コーディネート例などとても参考になります。ここでお話ししているのは、自分自身で診断結果を決めつけないように気をつけていただきたいという意味です。
ドレープを当てなければわからないことがあります
画像や写真での診断も不可能です。もちろん、〇〇タイプかも?心で感じることはあっても、布を当てて診断するまでは確証は持てません。ファンデーションを肌に合わせてみただけでもわかりません。実際にオークル系の肌でもブルーベースの色が似合う方はたくさんいらっしゃいます。
皆さんも体調が悪いと思った時、テレビやネットの情報を鵜呑みにして症状を決めつけ、対処しないと思います。はっきり調べるためには病院に行きますよね。お医者さんも、検査結果や直接症状を確認するまでは軽はずみに、○○でしょうなんでことは言いません。それと同じことです。