男性カラーコンサルタント エクスカラーのブログ

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派手な色が街中に溢れすぎると困ることは・・・@福岡

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先日福岡市東区のとある場所を歩いていたらこのような場所を見つけました。ちょうど路地裏の通りから大通りに出る道の部分です。どうしてこのように塗られているかというと、確認してはいないですが、おそらく事故防止のためでしょう。周りの建物を見ながら歩いていたのですが、ふとここに目が行きました。

 

白い停止線が引かれていたり、止まれと書いてあったりすることは多いのですが、これはあまり見ません。でもぼーっと歩いていたとしても、少しでも視界に入ってくると「!」と体が反応します。赤というのはまさに人間が危険を察知するのに相応しい色です。

 

建物、店舗の外装の色に派手な色を使いすぎると、周りから極端に浮いてしまったり、その地域の景観を壊してしまうということについてはこれまでにも何度かお話ししていますが、景観とか美観以外のことでも派手な色を使いすぎないほうがいい理由があります。

町中に真っ赤な建物や、真っ赤で大きな看板が溢れていたらどうでしょうか。おそらく危険な部分に使いたい赤が目立たなくなってしまい、その効果もなくなってしまう恐れがあります。この歩道の色に限らず、標識の赤、信号の赤、消防車や救急車のサイレンの赤、工事現場の立ち入り禁止のコーンの赤などの赤は、危険な場所や緊急であることを示す大事な目印です。何気なく歩いていても、運転していても、ふと目に入るだけで体が反応する色です。

 

彩度が高い色(派手な色)はこのような、どうしても必要なごく一部に限って使うことでその効果がちゃんと発揮されるものだと思います。人の目に触れる色を使う、街の一部となる色を選ぶということは、自分だけのために考えてはいけないということをつくづく感じます。見た目の美しさだけでなく、快適な安全な生活を送れるためにも街の中のあらゆる色彩計画について、もっと考えないといけないことがありますね。人々の暮らしに大切な色を"引き立てる色使い"をするというのも、色を考える立場の人が心がけることではないでしょうか。

 

 

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ちなみに、この歩道の向かいのマンションの1階テナント部分も看板など控えめにしていて、この一帯はすごく落ち着いた雰囲気で僕にとっては好印象でした。京都に行ったことがある方なら見たことあるかもしれませんが、コンビニなんかでも、もっと色をおさえビルやマンションの一部とうまく馴染んでいますよね。もちろん、何の店だかわからなくなってしまうのでは困りますが、ただ目立とうとする色使いというのは、少し時代に合ってないような気がします。色は目立つために使うのではなく魅力を伝えるために使った方がいいですね。

 

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