男性カラーコンサルタント エクスカラーのブログ

福岡のカラーコンサルタントがモノ・コトの可能性を拡げる"色"の情報をお届けします。

実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(10)

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こんにちは、福岡のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

今回の話は、意外と皆さんが知らないパーソナルカラーって何?という話です

 

おそらく、興味がある方がこれをご覧くださっていると思うので、そんくらいは知っているよ!と思われるかもしれませんが。

 

「パーソナルカラー=似合う色」ではありません!

 

え!?と思われた方、いませんか?

 

厳密にいうと、似合う色は沢山あります。"似合わせられる、着こなせる"という言い方の方がいいかもしれません。パーソナルカラー以外でもどんな色でも着こなせると思うのです。

ファッションの要素は色だけではなく、デザインや、素材感、柄なども関係ありますよね?おしゃれな方はどんなものでもうまくスタイリングして、上手に取り入れられています。

だからこそ、ファッション好きな方からすると、色なんて関係なく何でも取り入れられる。色に縛られるなんてオシャレじゃない、と思うかもしれません。

 

それはその通りだと思います。

 

ではパーソナルカラーって何なの?という話に戻ります。

 

「パーソナルカラー=個性を輝かせる色」です。

その人の持つ良さを引きたたせるのはどういう色か?という見方をします。

 

ただ似合うっていうより、「その人が着るとなんか違う!」というくらいの色なのです。あの人が着るとすごく素敵なのに、自分だとあまり垢抜けないんだよな...っていう色ありませんか?

だから、パーソナルカラーが◯でその他は×なのではなく、パーソナルカラーは◎でそれ以外は、◯か△かもしれないということなのです。

 

パーソナルカラー診断というと、個性を磨き上げるために知るもの。

「自分の似合う色は明るい色なのねー」ではなく、自分の魅力というのは優しい、フェミニンな雰囲気なのか...そこを活かしたファッションにすると誰にも真似できない自分らしいスタイルができるのか...というのを知ることなのです。

 

だとすると、パーソナルカラーがあれもこれもと沢山あると、個性がぼやけませんか?スプリングもいいけどサマーもいい、あれも似合うこれも似合うと言ってはキリがありません。じゃあ自分の良さは何なんだ?となります。

その人のいちばんの良さはどこか?を見つけて行くのがパーソナルカラーリストの役目だと思っています。

こちらのサロンで、どちらもいい、中間のタイプという言い方をしないのはそういうことです。

 

自分自身も、パーソナルカラー以外の色も着ますよ?大事な場面ならやっぱりパーソナルカラーを取り入れようと思いますが、それ以外なら着たい服もあります。別に似合ってないとは思いませんし、周りからおかしいとも言われません。

(でもそれはパーソナルカラーを知って、取り入れ方を工夫しているからかもしれませんし、デザインなどは自分に合うものを選んでいるからかもしれませんが..)

 

なぜこのことを話したかというと、これを知っておくと、パーソナルカラーに縛られすぎなくて済むからです。

パーソナルカラーの目的や意味がわかっていないと、こうでなければとだんだん選択肢を狭め、楽しくなくなっていくからです。

 

ちょっとは外す、崩すということも垢抜けるコツかもしれませんし、特に10代20代のうちは、色んなファッションや色を楽しめる時期なので、好きを大事にすることです。

 

 

カラーコンサルタント/有吉知幸
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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(9)

パーソナルカラー診断の照明の重要性

こんにちは、福岡のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

先日に引き続き、照明の話です。

色を見る時は、照明の質が色の見え方に大きく影響するので、パーソナルカラー診断に限らず、印刷やデザインなど色の管理が厳密な場所では、必ずと言っていいほど、色を見るための専用の照明を使用しています。

 

最近では、SNSなどでもパーソナルカラー診断をしている風景を見かけますが、写真を見ただけでも、この条件は良くないのでは??というものがとても多いです。というかほとんど。

なので、今回は良く見かけるけどパーソナルカラーに向かない照明をお話ししますね。

 

まず、

  1. 自然光を使用する場合
  2. 人工の照明を使用している場合

に大きく分かれます。

 

1. 自然光の場合

 

自然光で診断をする場合は、下記の条件が適切な条件とされています。

「晴れた日(雲がない晴天)の正午前後1時間程度の北側の窓から入ってくる間接光」

つまり、自然光でカラー診断を行うなら、こんな場合は良くない例です。

  • 曇りの日、雨の日(晴れていても雲があっては不適)
  • 朝方や、夕方、夜間の診断
  • 直射日光が当たる窓際の診断

上記のような条件を満たす日数は一年でも僅か。だから自然光で診断をするなんて非現実的なのです。日照条件は刻一刻と変わります。診断をしている途中で、色の見え方が変わっているなんて、誰が見てもいいとは思えませんよね。

 

2. 人工の照明の場合

 

よって、不安定な自然光に頼らず人工の照明を使用した方が、安定的にいつも同じ条件で見られるのは明らかです。ただ、人工の照明はその質がピンキリなのです。

特にこんな光は注意

  • 鏡の周りにライトが埋め込まれたような照明
  • 鏡にクリップで付けられた撮影用のようなスポットライト
  • 明らかに白くないカフェや店舗の照明
  • デパートやショッピングモールなどの売り場や通路での備え付けの照明

もちろん、これは皆さんでもわかる、明らかに有りえない照明です。その他にも一見白く見えているけど、カラー診断には使えない照明もいっぱいあります。

見た目を明るくするために使うライトと色を正しく見るためのライトは根本的に違うので、意味が良くわかってなくて使われているようです。

 

だからこそ、パーソナルカラー診断を受ける前には、ちゃんとどんな照明を使用しているか調べることが大事です。

 

パーソナルカラーリストは色の勉強をちゃんとしている人。おしゃれセンスで布を当て比べしているわけではありません。

色の知識がある人は、照明の知識もちゃんと持っていますので、照明の管理が行き届いたところは、そういう点で信用できる要素があるサロンです。もちろん他にもありますけどね。

 

ちなみに、現在は照明が蛍光灯からLEDにだんだん移行していますが、当サロンでは蛍光灯を使用します。

単純に、性能としてまだ蛍光灯のほうが良いからという点と、顔を照らす時に目に入った時の安全性を踏まえてのことです。

 

LEDの光って直視するとすごく眩しくてずっと見ていると刺激が強すぎます。商品によっては「直接見てはいけない」というものもあるのがLED

一方、蛍光灯は紫外線が心配という方もいますが、紫外線をカットした蛍光灯を使用しますので、日焼けの心配はありません。

 

血管の色が、肌の色がというどうでもいい話はすごく広まるのに、もっと肝心な照明の話が広まらないのはなぜか?

  • パーソナルカラーリストがそのことを知らない(勉強不足)
  • どうしていいかわからないから諦めている
  • 自分の力があれば照明なんて関係ないと思っているから(知識不足)

などが考えられます

 

今やパーソナルカラーブームで、色々なサロン、色々な職業の方がやられているからこそ知っていただきたい内容です。

私自身も、自分が実力がある凄い人間なんて思っていません。一人のパーソナルカラーリストとして、やるべき準備はちゃんと考えて行わないと、最終的に困るのはお客様自身なので、細心の注意を払って診断を行いたいのです。

 

 このブログを見た方、他の方にも教えてあげてくださいね。

 

 

カラーコンサルタント/有吉知幸
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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(8)

パーソナルカラー診断の照明は標準光で@福岡

こんにちは、福岡のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

今日は、前回に引き続き、なぜパーソナルカラー診断の結果が分かれるのかという話です。

前回書いたように、人的な要因と環境的要因があり、環境的要因の一つが「照明」による影響です。

excolor.hatenablog.com

今回はその照明についての話。

 

お客様とお話をしていると、よくこのような話を耳にします。

  • 洗面所でメイクをして外に出たら、メイクに失敗してたことに気づいた
  • 店でタッチアップした時は良かったのに、帰って見たら馴染んでなかった
  • お店で選んだ服が外に出ると全然違って見えた など...

皆さんは思い当たりませんか?おそらくあると思います。

 

では、なぜだと思いますか?

 

私たちが見ている色というのは、光が物体に当たって反射しているものです。つまり"照明の一部分"を見ているということ。

だからこそ、照明の種類によって私たちが認識する色は変わって見えるということです。

 

照明の種類というと、例えば飲食店ではオレンジが混ざったような暖かい光、会社や学校で使われている少し青白いような光、など種類が色々あり、当然のことながら見た目の色が違うわけで、その照明を当てて見る色は同じものであっても変わってしまうということです。

ここまでは、おそらく皆さん予想がつくと思うのです。

 

では、パーソナルカラー診断に置き換えても同じことなのですが...

このように思う方もいらっしゃるかと思います。

 

確かに、人間の肌の色も見え方も変わるけど、布の色の見え方も同じように光が当たって変わるわけだから、同じ条件なら光は関係ないのでは??

 

一見筋の通った理論のように感じますが、もちろん正しくはないです。

 

例えば、黒は全部の光を吸収して反射するので、どんな照明になろうが黒のままです。

白は全ての光を反射するので、赤みの照明では赤みを帯びた白、青みの照明では青みを帯びた白に見えます。

 

ということは、同じ照明に当たっていたとしても、色が本来と変わって見えるという"ズレ方"は一定ではないのです。

だから、同じように光が当たっているから関係ないわけではないのです。

 

もっと詳しくと言う方は、こちらを参考に

第7回 色を見るときは、色温度だけではなく演色性にも気をつけよう | そうだったのか!デジタルフォトの色 | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO

 

 

それから、診断をする人のスキルでは?と思う方もいるかもしれません。どんな照明でも見抜けるのがプロだろうと。

 

これもむしろ逆。プロなら、上記のような色の見え方、光の反射について知っているからこそ照明に一番気を使うのです。

 

実際に、印刷の現場、デザイン、カメラのレタッチをする方々、つまり特に色にシビアな方々は、私たちも使用している色専用の照明を使用しています。

 

「色評価用」という照明が存在すること自体が、色を評価する上で光が大事だということの証明ですし、上記の現場では、ベテランだからキャリアがあるから照明なんて関係ない、なんて言う人はいないと思います。

 

経験があれば、本来の色と多少違って見えても、パーソナルカラーを見抜けるはずと言う理屈は、

私の舌は絶対だから、ガム噛みながらでもワインの本来の味がわかります。と言っているようなものです。

 

そりゃあできることもあるでしょうけど、

まずプロとしてやらない...ということなんです。

 

 

 

カラーコンサルタント/有吉知幸
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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(7)

標準光パーソナルカラー診断福岡

こんにちは、福岡のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

今回は、パーソナルカラー診断を受ける時の一番の問題。

"パーソナルカラーリストによって、受けるサロンによって違う結果が出る"ということについて。

 

これは自分自身が経験しています。私は、これまでにセカンドジーズンも含め、全ての結果を言われたことがあります。

 

そうなると、何が正しいのか?という疑問や不信感につながり、パーソナルカラーってなんなんだ...と思ったこともあります。

では、なぜ違う結果が出るか?

人が見ているから(感性で評価するものだから)...というのはもちろん一因です。

人の魅力(個性)という形のないもの、数値では表せないものを見るわけですから、100%同じになるわけではないというのは勿論わかっています。

 

でも、実はそれだけではないのです。皆さんはご存知でしょうか?

それを今日は簡単にまとめて見ました。

 

原因は大きく2つに分かれると思います。

「人」によるものか、「環境」によるもの

 

●「人」によるもの

 ① 人の感性による違い → どちらがいいか?を見抜く感性の違い

 ② 手順や分類法の違い → 診断の進め方などの違い

 ③ 手抜き → メイクを取らずに診断をする、布を当てないなど

 

●「環境」によるもの

 ④ 使う布の違い → 材質や比較に使う布の色みの違い

 ⑤ 照明の違い → 色の見え方を左右する照明が違う

 

ざっくりと分けると、診断結果に影響する要因はこれだけあるんです。

 

パーソナルカラーって、確かに最後は人の目で判断するものなので、確かに個人差は出てしまうのは仕方がないかもしれません。

 

だからこそ、それ以外の要因はちゃんと適切に準備しないといけないと思いませんか?(もちろん、人の感性もトレーニングによって磨くことは必要です)

少しでも、人的な誤差が出ないように、できるだけ適切な手順や条件で診断を行えば、結果がバラバラになるという事例は減少するはずです。

 

特に、⑤の照明の違いというのは、特に大事なのです。色は光があって初めて見えるものなので。でも、実は⑤がバラバラというのが今のパーソナルカラー診断の状況です。

 

 

詳しい話はまた次回。

 

 

 

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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(5)

標準光パーソナルカラー診断福岡

こんにちは、福岡のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

前回までは、パーソナルカラーの基本であるベースの考え方をお話ししました。

excolor.hatenablog.com

 今日は、それぞれのべースを2分割して4分割にする考え方についてです。

 パーソナルカラーは4つのグループに分ける考え方が基本です。イエローベースとブルーベースをそれぞれ2つずつに分けると計4つのグループに分かれます。

 

イエローベースとブルーベースの色は、それぞれがソフト/ハードという基準でさらに2つのグループに分かれます。

色の中で、ソフトとハードというのは...

 ● ソフト・・・明るい(薄い)、柔らかい、優しい、穏やかな印象の色

 ● ハード・・・暗い(濃い)、硬い、強い、はっきりとした印象の色

のことを指します。

 

一番最初の写真はそのイメージです。上の方がソフトな色、下の方がハードな色です。厳密に言うと完全にそうではない(例外もある)のですが、大まかに捉える上ではそう捉えていただけるといいと思います。

 

イエローベースのソフトな色のグループを春(スプリング)、ハードな色のグループを秋(オータム)と呼び。

ブルーベースのソフトな色のグループを夏(サマー)、ハードなグループを冬(ウィンター)と呼んでいます。

各グループの特徴はまた今度話ししますが、今日は、なぜソフトとハードという基準に分けるか?という話。

それは、人間の個性にもソフトとハードという基準に当てはまる個性があるからです。

 

例えば、基本的なところでいうと、肌、瞳、髪の毛の色が明るいか暗いか。インターネットなどで自己診断を受けた方は、その質問の項目に瞳の色は?などは聞かれたことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、実際には瞳の色の明るさだけで診断できないのがパーソナルカラー診断。私たちパーソナルカラーリストは肌、瞳、髪だけでなく、顔のパーツから顔立ち全体、骨格や体系などトータルな個性として観察して捉えています。

 

このソフトハードの基準というのが、実はよく知られていません。春は濁りのない色で秋は濁りのある色などの清濁の基準のみで分かれていると思われがちですが、根本にあるのはソフトとハードです。

そこを捉えるのは、やはり自己診断では限界があります。

 

例えば、自分の瞳の色は明るいのか暗いのか、誰を基準に考えていいかわかりませんよね?

だからこそ、そのような分析も含め客観的に見るためにパーソナルカラーリストに診断をしてもらうことがオススメなのです。

 

次回は、4つのグループの特徴についてお話ししますね。

 

 

 

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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(4)

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こんにちは、福岡天神のカラーコンサルタント エクスカラーです。

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

今日も前回に引き続きベースの考え方について。前回はイエローベースとブルーベースの由来についてお話をしました。

excolor.hatenablog.com

なぜ、黄みと青みという発想になったのかという話でした。

考えてみると、こういうことに気づいた人の観察眼は本当にすごいですよね。自然の色をこんな見方をしているなんて自分には考えられません。

 

今回は少しパーソナルカラーに"詳しい方""マニアな方"向けの内容です。

現在でもパーソナルカラーはこのイエローベースとブルーベースを基本とすることがほとんどなのですが、中にはイエローベースとブルーベースの"間"のグループ、ベースがあるという考え方が存在しています。

 

まず、前回お話したイエローベースとブルーベースのルーツから行くと、世の中の色は黄みの色と青みの色のいずれかに分類されるというのが、基本原則です。

 

例えば、白、黒、グレーのような色みのない色(青みも黄みもない色)でもブルーベースに含まれます。

なぜ?と言われれば、イエローベースとブルーベースの基準は、黄みと青みだけでなく日向の色(暖かみを感じる色)か日陰の色(涼しさを感じる色)かという基準でも分けられるからです。

 

では、なぜイエローベースとブルーベースでもないグループが必要になったのかと言われると、"どちらとも言えない"という診断結果からの流れだと考えられます。

 

パーソナルカラーで、"どちらでもない"もしくは"どちらでもある"という結果は、まずありません。それは正しく診断できていないだけです。パーソナルカラーはただ似合うかではなくて、どちらが"より"その方の個性が輝くかをみるもの。

どっちが似合う?ならどっちも似合う...で良いと思います。

どちらが私らしい?に対してどっちも良い...は違うと思いません?

 

そして、診断をした人がそれを見分けられなかっただけということもあります。もちろん、人の個性だからこそそんなにきっちりと分類できないのは大前提です。

でも、診断をする人の都合で本来ないはずのグループを作るということ、色彩学の中でもとても優れた理論を、パーソナルカラーリストが理屈もよく知らずに簡単に変えてしまうというのは、違和感でしかありません。

 

ちなみに、わたしがこちらで診断をしている中で、どちらでも良いまたは、中間のタイプという診断をしたことはありません。今後もし有ったとしたら、それは自分が未熟だから見抜けないことだと真っ先に思います。4分類だからではダメなんだ...とは思いません。

 

"グリーンベース"という言葉があります。イエローベースとブルーベースの中間だから、イエローとブルーを混ぜてグリーンなのでしょう。

でも前回の理論を知った皆様は、なんて安直な...と思いますよね。

自然の色の中に、緑みの色はありません。

 

パーソナルカラーの診断は人によって難しいことも多いです。でも診断をするカラーリストが都合の良い解釈で改変していっているからこそ、より複雑化してわからなくなっている気がします。

 

4分類のパーソナルカラーでもとても奥が深いんです。それを覆すなんてよっぽどの経験や知識、発想のオリジナリティがなければできないことです。

 

深みにはまると、根拠のない理論がたくさん出てきて、方向性を見失い結局何が正しいか分からず、迷ってしまうのは自分自身です。そして最終的にはパーソナルカラーって結局何なの?という不信感になります。

 

まずは、ベーシックな理論、ベーシックなパーソナルカラーを知ることが一番だと思います。

 

 

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実は多くの人が知らないパーソナルカラー診断の基本(3)

パーソナルカラーのイエローベースとブルーベース

 

こんばんは、福岡天神でパーソナルカラー診断をはじめカラーのコンサルティングを行っているエクスカラーです。

 

只今福岡でも緊急事態宣言発令中のため、外出を自粛している方に、パーソナルカラーをより楽しく知ってもらうために、色々な情報をお届けしたいと思います。

 

今回もパーソナルカラーの基本となる、イエローベース、ブルーベースの話。

前回は、イローベースとブルーベースの定義について話ししましたが、そもそも何で黄みと青みに分けようと思ったのか?ってご存知の方は少ないのではないでしょうか?

excolor.hatenablog.com 

実はこれを知ると、現在のパーソナルカラーで言われているベースという考え方がとてもめちゃくちゃになっていることがわかります。

 

一番最初の写真を見てください。葉っぱの写真がありますね。

 

葉っぱの緑色を見た時に、日向の色と日陰の色が違って見えるのはわかりますね?これはもちろん当たり前のこと。光が当たれば明るいし、影になれば暗くなります。

 

ところが、面白いのはここから。

日陰の葉っぱの緑をだんだん明るくしても、日向の色にはならないのです。

日陰の色は、緑でも青緑のような色で、日向の色は緑でも黄緑のような色をしています。

 

色彩学の勉強でも出てくるのですが、自然界の色は、

日が当たっている部分は黄みを帯びてみえ、日陰の部分は青みを帯びて見える

というルールがあるのです。 

 

黄みと青みのグループに分けるという発想は、これがベースになっていると考えられます。色彩学という学問としては、このような発見はずっと前からあったのですが、これを実際のカラーコーディネートなどに取り入れられたのが、半世紀以上前のアメリカ。

 

世の中の色は全て黄みを帯びた色と青みを帯びた色に分けられるという考えを元に、当時は、インテリアのカラーコーディネートなどで活用されたようです。

 

自然界の色というのは、とても美しく調和しています。だからこそ、その自然の色の見え方をお手本にすると、配色がとても自然で美しく見えるということで、今でも色々なところで参考になる考え方なのです。

 

パーソナルカラーで似合う色がどうこうというだけでなく、色の組み合わせを考えるとにも使えるので、ぜひ取り入れて見てください。

例えば、インテリアのコーディネート、フラワーコーディネート、テーブルコーディネート、ファッションでのコーディネートなど...

 

では、次回はパーソナルカラーの話に戻ります。最近耳にすることもある、イエローベースとブルーベースの"間"という考え方についてお話ししたいと思います。

 

Instagramの方には、自然の色をサンプリングして、イエローベースとブルーベースの配色を載せておりますので是非ご覧ください。

@ExcolorCc

 

 

カラーコンサルタント/有吉知幸
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