先日は、あさイチでパーソナルカラーの特集があったようで、ご覧になった方も多かったのではないでしょうか。
もともとパーソナルカラーをご存じない方も多いと思うので、そのような方々に向けてパーソナルカラーというものを知ってもらうのにとてもいいきっかけになり嬉しく思います。
ただあの時間帯、男性は見ていなかっただろうなと少し残念。内容も女性向けでしたしね。
ただ、番組でもあったようなセルフ診断（自己診断）というのは、外れることも多いですし、別の媒体を見ると結果が変わったりしますので、セルフ診断で"自分はSpringかも..."と決めるのはオススメできません。
絶対ハズレではないですが、結果混乱される方も多いので実際に受けることをオススメします。自己診断ができなかった、結果が色々変わる、そもそもどっちが似合うかがわからない。となり、結局パーソナルカラー診断を受けに来られるわけです。
パーソナルカラー診断は、なぜセルフ診断（自己診断）ができないか
理由は色々ありますが、ここでは大きく４つその理由をご紹介します。
❶ 色を正しく見られる場所で見ていないから
上の写真のように、"色のついた紙の上に腕を置いて見ましょう"のような自己診断も見かけます。でもそもそもどんな場所でそれを行っているかが大事。このブログで紹介しているように、色が正しく見えていない光のもとでいくら比較しても参考になりません。
それと、腕の色と顔の色は若干違いますので、やはり大事なのは顔の色です。
あ、色で見え方が全然違う！ということを認識するきっかけとしては楽しいと思いますが、あまり参考にしない方がいいかと思います。
❷ 客観的に見れないから
パーソナルカラー診断では肌の色や質感、髪の量など様々な個性をチェックしていきます、自分の肌が人より明るい方なのか、暗い方なのか、目の明るさがどうなのか、客観的に把握している人はいませんよね？
それに加え、色の好みがあり、これは似合わないのではないかという先入観も加わると、どちらの方がいいかという公平なジャッジはできなくなります。
実際、お二人でパーソナルカラー診断を受けに来られた場合は、ご自身よりももう一人の方の方がすぐに気づかれます。受けている方は「こっちの方が好きなんだけど...」と言われる方が多いです。
❸ 本当の自分の姿を見れないから
パーソナルカラー診断は鏡を置いていますが、それはご本人が確認するためで、カラーアナリストは鏡越しではなく対面で変化を確認しています。
鏡の色は本当の色ではないし、立体的な顔立ちが平面になってしまい、わかりにくいからです。自分の顔を唯一見ることができないのが自分、だから自己診断はできないのです。
❹ 春夏秋冬の個性はひとくくりにできないから
セルフ診断で書かれているような、こういう肌の色の人は〇〇タイプのように、ある程度傾向でまとめられていますが、そんな一括りに片付けることはできません。人間の個性は様々で、顔の中でもソフトな部分、ハードな部分が混ざり合っています。
目の色が、黄みが赤みがという一部分だけを見て判断するのは危険で、例外の方もいっぱいいらっしゃいます。ですから、自分も肌の色が黄みだから〇〇タイプだ...と決め付けていると外れていることも割と多いようです。
よくある勘違いに、オークル系の肌はイエローベース、ピンク系の肌はブルーベースだと思ってる方も多いようですが、これもそうなるとは限りません。
以上のように、謎や疑問が深まるだけになることもあるパーソナルカラー診断の自己診断。
病気の時に、ネットで調べた情報だけで自分は〇〇に違いないと思う方はどれだけいるでしょうか。まずは病院に行ってちゃんと検査を受けて病名を知った方が安心しますし、対策ができますよね。
あくまでも、パーソナルカラーってどんなもの？という知るきっかけ程度にしておくと後々困ることにならなくて済むと思います。
もし、自己診断や簡易診断でわからなくなった方は、エクスカラーまでご相談ください。
標準光を使用したパーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断に限らず、色を扱う現場では色を正しく評価するための照明（標準光）が必須です。色はその場の光によって見え方が大きく左右します。お客様の肌の色も、お客様に当てるカラードレープの色も、標準光を使用することで、天気や時間帯に左右されずいつも正しい状況で見ることができます。
自然光は、季節や時間帯、地域でバラバラ、雲がかかるだけでも照度が大きく変動し、とても不安定なためカラー診断としては向かないことも多いのです。
パーソナルカラー診断で大事なのは、お客様自身が納得するということ。カラーリストがこう言ったからではなく、お客様が確かにこっちの方がいいな...と実感していただくことで、今後の活かし方が大きく変わります。カラーリストはもちろん、お客様も色の違いがわかりやすいというのも標準光のメリットです。
デパートなどで買い物をしたけど、家に帰ったらなんか違う...という経験がある方は多いと思いますが、それも光が原因です。色選びをするのに、照明が適切でないというケースは多く、そのために診断結果が変わったりすることも問題になっています。
光は色を語る上で大前提の条件。パーソナルカラーの基本でもあるので、せっかくパーソナルカラー診断を受けるなら、カラー診断用照明があるところで受けることをオススメします。
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