先日、福岡版のニュースでは取り上げられておりましたが、那珂川町が那珂川市になるということが正式に決まったようです。那珂川町長が県庁を訪れた様子が報道されていました。
ちなみに、人口が5万人を超えた時のニュース映像では、水色のジャンパーを着ていたのを覚えています。最近役場から送られて来た封筒(写真)の色といい、那珂川市としては"水色"を推しているようです。映像の中ののぼりも、緑と水色が使われています。川のイメージなのでしょうか。おそらくブランドカラー(プロモーションカラー)なのだと思います。町長の横の方も水色のネクタイをされており、さりげなく上手に取り入れてらっしゃいますね。
一方で、地域の特徴を表している色がエリアカラー。
以前に、那珂川町のエリアカラー(地域色)を調査した時は、水色とは別の色でした。エリアカラーというのは、昔から地域の中で好まれて使われている色のこと。住民の方に聞いても、本人たちはそのことにすら気づいていないくらい、自然に溶け込んでいる色なんです。歴史や伝統、環境、誇りなど、その土地ならでは特徴が現れている指標の一つだと思います。
あなたの地域の特色は?と聞かれたら、まさに地域の色、エリアカラーを調査してみると答えが見えてきます。思いつきや、責任者の一存、好みで選んだり、他の自治体の成功例を持ってきても上手く広まらなかったり、違和感につながることもあるかもしれません。地域に上手く溶け込み、住民からも愛される色をしっかりと考えて、街づくりに活かしていただければと思います。
ちなみに、エリアカラーはちゃんとその土地を歩いて実際に見て調査します。ネット情報や写真のイメージだけでは見つけられないことがいっぱいありますので、地域を調査してくれる方、そして色の専門家にお任せください。
調査だけでなく、色彩学や景観色彩に関する勉強会などの企画も行いますので、お気軽にお知らせください。