これは、福岡市博多区のとある立体駐車場のエレベータ内の写真。時々使うのですが、エレベータに乗った瞬間、毎回ギョッとしてしまいます。
理由はもちろんこのカラーリング。操作盤の部分以外、内装が真っ赤なのです。
エレベータに乗っている時間はほんの10秒もないかもしれないので、我慢はできますが、なんとなく圧迫感を感じて正直落ち着かない感じがします。赤は興奮色で進出色なので、そう感じてしまうのも当たり前と言えば当たり前なのですが。
カラープランニングを行うときに、カラーコーディネートばかりにとらわれていませんか?見た目のインパクト、おしゃれさ、流行り、斬新さ、どうしても差別化を図ろうとして独特な色使いに走ってしまっているケースもよく見かけます。
ですが、大事なのは見かけだけでなく、中身のある色使い。言い換えると、人の体と心を惹きつける色。それを知るのが"色彩心理"という分野です。色彩心理を知れば、赤の使い方に注意が要ることは納得していただけます。
- 赤を見ると、体はどんな反応を示すのか。
- 赤を見たいときはどんな気分の時なのか。
- 赤を見たときに人はどう感じるのか。
ほんの数秒を過ごす空間ならどうってことはなくとも、これが、長い時間過ごす空間だったら、大きな建物の外壁の色だったら、街中の看板にあふれていたら...。きっと皆さんも違和感どころか不快に感じるはず。そういった色の意味をニュートラルに客観的に考えるというのがカラーコンサルタントの仕事です。
一歩進んだカラープランニングを行いたい、色彩計画で付加価値を高めたいというときには、色彩心理を取り入れてください。
福岡佐賀を中心に、色彩心理だけでなく、美しいカラーコーディネートや、カラーコンサルタントならではのカラーの情報をお届け致しますので、勉強会や講座セミナーなどもお気軽にご相談ください。